GLP-1ダイエットとは?
GLP-1ダイエットは、GLP-1受容体作動薬を用いて、無理な運動や厳しい食事制限をせずに体重を減らす新しいダイエット方法です。最近では「メディカルダイエット」と言われています。
GLP-1受容体作動薬は体内で自然に分泌されるホルモンで、血糖値の上昇時にインスリンの分泌を促進し、食欲を抑える働きや血糖値を改善する効果があります。このホルモンの働きを薬で補うことで、食欲をコントロールし、内臓脂肪や皮下脂肪の減少が期待できます。
当院では、以下の3種類のGLP-1受容体作動薬を取り扱っています。
- マンジャロ(週1回の自己注射)
- リベルサス(1日1回の経口薬)
治療の流れ
1診察予約
まずは医師による診察が必要です。
お電話、WEB、またはLINEで診察のご予約を承っております。
2初診・カウンセリング
医師がご希望の体型やお悩み、現在の健康状態をお伺いし、メディカルダイエットの最適な治療プラン、費用についてをご案内します。
3血液検査
安全に治療を進めるため、初回は血液検査をおすすめしております。
※リピーターの方も、安全面に問題がないか数ヶ月ごとに血液検査を受けて頂くことを推奨しています。
4処方・お会計
検査結果をもとに、医師が処方を決定します。その後、お会計となります。
各種お取り扱いしている薬剤のご紹介
マンジャロ
マンジャロは、週に1回の投与で使えるペン型の皮下注射薬です。
オゼンピックと同様に週1回の投与で済みますが、マンジャロは1回使い切りタイプの注入器を採用しています。使い方はとても簡単で、注入ボタンを押すだけで自動的に針が皮膚に挿入され、あらかじめ決められた量の薬が注入されます。面倒な用量の調整や針の取り扱いが不要なため、初めての方でも安心して使えます。
さらに、マンジャロはGLP-1に加えてGIPというホルモンの受容体にも作用することで、血糖コントロールはもちろん、より高い体重減少効果も期待できます。
使用方法
週に1回、同じ曜日に皮下注射をします。注射針と薬剤はあらかじめセットされており、簡単に使用できます。
このお薬は1回の注射で1週間効果が持続するため、朝・昼・晩どの時間帯でも投与が可能です。食事のタイミングにも左右されず、ライフスタイルに合わせて無理なく使用できます。
また、注射針と薬剤はあらかじめセット済みのため、針の付け替えや空打ちの必要はありません。
使い方も簡単で、安全キャップを外し、注射部位に当ててロックを解除し、注入ボタンを押すだけで投与が完了いたします。
副作用
吐き気、嘔吐、下痢、便秘、食欲不振などの消化器症状が報告されています。これらは治療開始初期に見られることが多く、徐々に軽減することが一般的です。
まれに低血糖・膵炎・腎機能障害・胆嚢疾患などの重篤な副作用が報告されています。特に、インスリンや他の糖尿病治療薬と併用している場合は、低血糖のリスクが高まるため、十分な注意が必要です。
また、注射部位に赤みや腫れが現れることもあります。
副作用が強く出た場合や、症状がなかなかおさまらない場合には、できるだけ早く当院までご相談ください。
費用
マンジャロ2.5mg 4週分 | 22,000円(税込) |
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マンジャロ5.0mg 4週分 | 35,000円(税込) |
マンジャロ7.5mg 4週分 | 50,000円(税込) |
診察料(自費)
初診料 | 2,200円(税込) |
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再診料 | 1,100円(税込) |
ウゴービ
ウゴービは、週1回の皮下注射で使用する持続性GLP‑1受容体作動薬で、日本で肥満症治療薬として承認された薬剤です。内因性GLP‑1と同様にGLP‑1受容体に結合し、インスリン分泌を促進しながら血糖値の上昇を抑えるほか、胃の蠕動運動を抑制して満腹中枢に作用し、食事量の調整を促します。
また、アルブミンとの結合性やDPP‑4分解酵素に対する抵抗性を持つことで、長時間にわたり効果を発揮します。
日本では2024年2月より保険適応されています。
使用方法
ウゴービは週1回、腹部・太もも・上腕のいずれかに皮下注射で投与する薬剤で、副作用を抑えるために0.25mgから開始し、4週ごとに0.5mg、1.0mg、1.7mgと段階的に増量し、最終的に2.4mgを維持量として投与します。
副作用
ウゴービの主な副作用には、吐き気、嘔吐、下痢、便秘などの消化器症状があり、まれに胆石症や胆嚢炎、低血糖などの重篤な症状が現れることがあります。
保険適応の条件
1) 高血圧、脂質異常症または2型糖尿病のいずれか1つ以上の診断がなされ、かつ以下を満たす患者であること。
・BMI※が27kg/m2以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する
・BMI※が35kg/m2以上
2)適切な食事療法・運動療法に係る治療計画を作成し、本剤を投与する施設において当該計画に基づく治療を6ヵ月以上実施しても、十分な効果が得られない患者であること。また、食事療法について、この間に2ヵ月に1回以上の頻度で管理栄養士による栄養指導を受けた患者であること。
3)本剤を投与する施設において合併している高血圧、脂質異常症又は2型糖尿病に対して薬物療法を含む適切な治療が行われている患者であること。
そのため保険適応で処方可能な医療機関は大学病院や専門機関に限られるため、当院では自費での処方となります。
費用
ウゴービ0.25mg 4週分 | 10,000円(税込) |
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ウゴービ0.5mg 4週分 |
20,000円(税込) |
ウゴービ1.0mg 4週分 | 35,000円(税込) |
ウゴービ1.7mg 4週分 | 44,000円(税込) |
ウゴービ2.4mg 4週分 | 57,000円(税込) |
診察料(自費)
初診料 | 2,200円(税込) |
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再診料 | 1,100円(税込) |
リベルサス(経口薬)
リベルサスは、食後に糖の吸収をゆるやかにし、血糖値の急な上昇を防ぐお薬です。1日1回の服用で血糖コントロールをサポートし、食欲を自然に抑えることで、体重管理にもつながります。
有効成分であるGLP-1は、血糖値が上がったときにインスリンの分泌を促す作用があり、血糖を適切にコントロールしてくれます。その結果、空腹感が和らぎ、無理なく食事量を減らすことができます。さらに、胃腸の動きをゆるやかにすることで、消化に時間がかかり、満腹感が長く続きやすくなるため、食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。
服用方法
朝起きた後、最初の飲食や他の薬を服用する前に、コップ半分程度の水(約120mL)で服用してください。有効成分を最大限発揮させるために、服用後30分間は飲食や他の薬の摂取を避けてください。
錠剤は噛んだり砕いたりせずそのまま飲み込んで服用ください。
副作用
吐き気、下痢、便秘、食欲不振などの消化器症状が報告されています。これらは服用初期に見られることが多く、徐々に軽減することが一般的です。
また、低血糖・膵炎・腎機能障害などの重篤な副作用がまれに発生することがあります。
特に、他の糖尿病治療薬を併用している場合は、低血糖に十分な注意が必要です。
万が一、強い副作用やいつもと違う症状が続く場合は、無理をせず、できるだけ早く当院までご相談ください。
安心・安全に治療を続けていただくためにも、些細なことでも遠慮なくお申し出ください。
費用
リベルサス3mg 10日分 | 3,300円(税込) |
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リベルサス7mg 10日分 | 6,600円(税込) |
リベルサス14mg 10日分 | 9,900円(税込) |
リベルサス3mg 30日分 | 11,000円(税込) |
リベルサス7mg 30日分 | 20,000円(税込) |
リベルサス14mg 30日分 | 33,000円(税込) |
診察料(自費)
初診料 | 2,000円(税込) |
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再診料 | 1,100円(税込) |
注射が不安な方へ(手技料について)
マンジャロなどの自己注射に不安がある方は、当院にて皮下注射を行うことも可能です。ご希望の方はお気軽にご相談ください。
なお、院内での注射をご希望の場合は、手技料として1,100円(税込)を別途頂戴いたします。
注意事項
以下の方は、GLP-1ダイエットをお受けいただけません。
- 妊娠中または授乳中の方
- 18歳未満の方
- 中等度以上の肝機能障害や腎機能障害をお持ちの方
- 重度の胃腸障害をお持ちの方
- 甲状腺疾患や膵炎などの膵臓疾患をお持ちの方
- がんの既往歴がある、またはがんの可能性が高いと診断されている方
- うつ病などの精神疾患をお持ちの方